花のいえの歴史ブログ

祇園祭と角倉家

花のいえの歴史ブログ

平成25年6月13日  第6号

今年も京都の3大祭の1つ、祇園祭山鉾巡業の7月17日が近づいてきました。角倉家と清水寺と聞いてピーンと「清水寺の絵馬」を思い出させる方は、かなりの歴史通だと思います。角倉了以は、息子素庵とともに、御朱印船貿易によって、富を築きました。

清水寺には、角倉家が、奉納した御朱印船の絵馬が掲げられていました。安南(今のベトナム)方面に出かけるに際して、渡航の安全を祈願されたのだと思います。この絵馬は、今は非公開になっています。

祇園祭の今年の鶏鉾の巡行では、角倉了以翁没後400年にちなんで、「御朱印角倉船図」の胴懸(どうがけ)が、掛けられます。

このように、京都では、角倉了以がいろんな場面で出てきます。

なお、この山鉾巡業も、来年からは、7月17日の前祭(さきのまつり)と7月24日の後祭(あとのまつり)に分かれて巡行されます。1日で、34基の山鉾を見れるのも今年限りなのです。鶏鉾は、先祭での巡行となります。